「あなたも言ったらどうです?」
「私はここで見てる。近すぎるとちょっと煩いやつとか出てきたらめんどくさいからね。」
「まったく、あなたという人は・・・。」
呆れながらも、キスティーラの無事を祈り都を見つめていた。

「まったく、あの人を怒らせたら都どころじゃなくて、世界が滅ぶな。」
リリラの森の妖精たちがキスティーラの都のすぐ傍まで来ると、キスティーラの人々もそれに気付き始め、攻撃や防御の準備に取り掛かるものや逃げるものたちで騒ぎ出した。
リリラの森の妖精は普段は森から出てこない。森に異常事態が発生したときなどの緊急事態以外は出てこないのだ。つまり、森から出てきているということは森もしくは妖精たちに問題が起きたということだ。それもキスティーラにわざわざ出てきたのだ。キスティーラの住民たちが何かを仕出かしたらしい。
「めんどくさいことになりそうだな。まったく、こんなとき師匠が出てきてくれれば早いのに。」
そうは言っても、今回の妖精たちの量は半端無い。いくら住民が攻撃や防御をしてもこの量はきついだろう。
「俺の出番か?でも、まずは様子みないとな。下手に出て失敗したら後で師匠に何言われるかわからないからな。」
ルークは都の塀の傍で様子を見ていた。すると、突然大人しかった妖精たちが騒ぎ出した。
「貴様ら、我が森を荒らした罪重し。その罪、身をもって償え。」
珍しく幹部っぽい妖精が出てきて、それを都の住民に伝えていた。

「ねぇ、ミレフィ、珍しいよ?カイズが森から出てきてる。そうだ!せっかくカイズがいないみたいだから今からリリラの森にでも行ってこようかな。」
「何をしにいくのですか?」
「お話かな??とにかく行ってくるね。」
惚けたように笑いながら木から飛び降り、手を振って光の中へ消えていった。
「あなたがそんなことばかりしては、この都はいったいどうなるのか・・・。心配ばかりです。ルークはしっかり守っているかしら。」

「罪って何だ?どんなことやったんだよ。俺一人で出来ない問題は困るぜ?」
そんなことを言っているうちに妖精たちはすでに準備満タンのようで、住民たちに襲い掛かろうとしている。
「おいおい、かなり本気モードじゃん。こんなとこで死なせないでくれよ、まったく。仕方ないな、行きますか。」
町の中心にあるシンボルの塔の天辺に先ほどと同じように光を放ち、移動した。



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